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dotei.tgz

童貞・非モテ大学生時代のリビドー日記書庫

しつこいブサイクかけてあげる言葉とは。―僕はかおがわるい、だけじゃなくていろんなところがわるい。―

人の本音を探りだすにはどうすれば良いか。
適度なストレスを与え続けたまま数時間会話し続ける、これが一番の方法ではないでしょうか。


昨日、QJのライターで、友人のあまね丸君と一緒に神保町にとある本を探しに行きました。
15年前くらいに発行されたマイナーな海外作家の単行本で、Amazonで調べても中古商品が5000円ほどの値がついているものです。
最近図書館に通いだし、読書家というイメージの持つ素敵さに憧れた僕は、どうしてもその本を本棚に加えたかったのです。

>理想
「へぇ〜、こんな本読むんだぁ〜意外〜」
「あんま詳しくはないんだけど、この人の本だけはめちゃくちゃ好きなんだよね」なんつって。
セロニアス・モンクがBGMに流れるデザイナーズマンションの一室はバニラの匂いで満たされていた。


実際のところぼくんちに本棚なんてものはなく、
積み上げられたマンガの山、「昨晩はお楽しみでしたね」なんて台詞が頭をよぎらずには居られない、床に散乱した快楽天ペンギンクラブ
BGMに流れるのは桂米朝『艶笑上方落語 いろはにほへと』。部屋には生ごみの臭いが充満している。
どれもこれもF市のごみボックス廃止、市指定ごみ袋(40Lサイズが一枚80円)の導入など、すべて悪いのは行政の仕業だと言いたくなる。
F市が誇れる物なんて中央図書館が立派で可愛いお姉さんが居ること位だよ、全く。
そもそも人があまり来ない。


とまぁ相変わらず脱線が長くなるのでサクサク話を進めるとしましょう。
結果から行きますと、神保町に探してた本はありませんでした。いや、正確には見つけられなかったと言うべきか。
なにしろ初めてなもので右も左もわからない分からないままiPhone片手にマップを見ながら移動したのですが、
お供のあまね丸君も、僕も地図が読めない男子、ファミコンゆとり世代、自分が向いている方向=地図の上という思い込みが拭いきれず、ぐるぐると同じ場所を回るハメになったんですよ。
一休みと入ったロッテリアで何気なく本のタイトルでGoogle検索をかけた所、BK1で注文出来ることが判明して所望の本については解決したのでございます。
が、数時間探しまわった挙句1冊も本を買わないっていう自体に納得できなかった僕はあまね丸君に提案しました。
都内のBOOKOFFを歩いて行けるだけ行ってみよう。地図を片手に秋葉原飯田橋→早稲田→高田馬場と4店舗を徒歩でめぐりました。
20km弱の散歩だったのですが、途中途中で荷物は増えて、道もわからないので行ったり来たり、少しずつ、着実にストレスは溜まっていきました。


今回の買い物にはあまね丸くん以外にも数人誘ったのですが、参加をOKしてくれたのはあまね丸くん一人だけでした。
来なかった数人のその中の一人に清川くんと言う男が居るのですが、彼は非常に器量が良く、
OFF会などで彼を見た人はなぜ彼が童貞なのか理解出来ないとまず口にします。まぁその誤解は数秒後に払拭されて行くわけですが、
いくら彼の脳みそが腐っていて、変態的であるかといっても、その容姿は変わりません。
僕はいつも、彼らと遊び、語り合うときには(大半の時間がエロ漫画や、いかにしてモテるか、働きたくないでござる、等の話題で占められる)容姿コンプレックスを感じてしまいます。
そしてその度、「僕は顔が悪い。」だの、「ブサイクに生まれた時点で人生終わってる」等の発言をこぼすのです。
(ちなみに、あまね丸くんも強面ではありますが、竹やぶで童貞を捨てたことのある立派な男前です。)


「そんなことないだろ」なんてお決まりの返事が返ってきて話題が終わる。いつもならそうでした。
しかし今回は違います。夜の街を二人歩いているという特殊なシチュエーションに酔った僕に、知らず知らず溜まったストレスがピリリと効いて
普段は抑えきれている僕のブサイクコンプレックス(ブスチャクラ)が漏れ出してしまったのです。


普段僕は、自分のことを不細工だと良い、自分の顔のことを腐った苺(品種はあまおう)にカピカピの焼きそばが乗っかったような顔と形容しています。
生まれた時から顔にはブツブツの毛穴(そばかすではない)、タイムカプセルのように思春期を経てその姿を現した天然パーマ、この二つを見事に表現していると自分でも気に入っている自虐フレーズなんですが
実際のところ、僕は自分のことを口程には不細工だとは思っていない節があるのです。すこし日和ました、節があるどころか思ってません。
顔面偏差値という言葉があります。これは受験偏差値などと同じように、各人の顔の美醜を50を基準として数字に表した指標なのですが、
僕はその数値で行くと50は越えている、そう思い込んでいたのです。高校時代、眉毛を初めて整えたときなんぞは55はあるんじゃないかと一人鏡を見てニンマリした夜もありました。


「俺、実は顔面偏差値50を越えてると思ってたんだよね。」
漏れ出したブスチャクラが手裏剣となって飛び出しました。
「え?そうなの?」
あまね丸の、そりゃないだろ、的な顔と返事がその手裏剣を地面に叩きつけました。
「最近、50割ってるってことにはようやく自覚できてきたんだけどさ・・・」
とっさのフォローが僕の口から自然と溢れます。
「まぁ、でも、50前後ぐらいはあるよ。」
「”前”後かよ。」
軽い笑いが起こり会話は別の方向に流れていきました。
しかし僕の心にはほんの少し澱みが残りました。
平隊員だと思っていた僕が、客観的視点からブサイク新選組7番隊組長補佐クラスの実力があると証明されたのです。


僕のように、ブサイクコンプレックスを抑え切れず、弱音を漏らしてしまうブサイク新選組隊士は少なくないと思います。
皆さんの周りにも居るんじゃないでしょうか。
彼らは「どうせ俺って不細工だから」そんな言葉を漏らしませんか?
「そんなことないよ」とお茶を濁すのも優しさです。しかしそう何度も同じことを繰り返すのも楽ではないでしょう。


はっきりと厳しく「うん、そうだね、不細工だね」って言ってあげるのも優しさです。
だけど大部分のブサイク新選組隊士は心に傷を負うでしょう。
優しさだと知っていても傷付くでしょう。


だったらどうしたらいいのでしょうか?弱音ブサイク共は本当に面倒くさい生き物です。
それでも、少しでも嫌いじゃないのだったら、愛と呼べる感情があったなら
「こうしたらいいんじゃ無いかな?」、「もっと良くなるんじゃないかな?、「少しはマシになるんじゃねーの?」
こんなアドバイスをしてみてください。互いに少しは気が楽になるんじゃないでしょうか。


>結尾
「もうあかんわ、俺不細工すぎて生きる価値n・・・」
突然唇を奪われて二の句が継げなくなる僕。
「そんなことないよ、君は不細工かもしんないけど、愛してあげる」
そう言って抱きしめられた瞬間、僕はブサイク新選組を脱走。
隊規を違反したとして切腹を命じられた。
しかしその腐った苺顔にはこれ以上ない微笑があった。


今日の一句『この際、男でも良いからSay Love me.』豊金玉