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dotei.tgz

童貞・非モテ大学生時代のリビドー日記書庫

異常精神ちんぽこぽん―僕自伝その1

住宅街から少し離れた静かな山の中の病院にその男は居た。
男の名前は大熊浩介。この聖星矢精神病院に入院している患者である。
年齢は20。本来ならば輝かしいキャンパスライフを送っているはずだった。
彼は地元M県でも有数の進学校であるT高校に通っていた。
T高校は100年を越える歴史のある中高一貫の私立学校で、M県全域から医者の子供や社長令嬢などのいわゆるエリートがたくさん学んでいる。
浩介は中学までは公立の学校に通っていたが、入試での成績が良かったためにT高校の編入学試験に合格した。
浩介が望んでいたのはM県の公立高校の中でもTOP3に入るC高校であったが、名門私立であるT高校には幾分も進学率は劣っていたため、
父親の勧めでT高校に入学した。

浩介はエリートになろうと努力した。正確には努力をしているつもりだった。
浩介の父親は高卒で、大学に対してコンプレックスを抱いており、子供は全員大学進学させたいと常日頃から言っていた。
そして初めての息子の大学受験を視野に入れて考えると、やはりC高校よりもT高校に入学させた方が有利だと考えたのだった。

校風や校舎の感じはやはりC高校の方が良いと思っていたが、親の期待に対して応えようという気持ちと、
自分は他人より優秀であるという気持ちから浩介はT高校へ進学することを決めた。
彼の中学時代は部活にも所属せず、放課後はすぐに家に帰りゲーム三昧の日々だった。
しかし唯一、浩介は勉強だけは出来たのだった。学年では一番を何度も取ったし、塾でも成績は常に上位だった。
そんな彼は醜く太った豚のような体型で、そのくせ整列すると前から3番目に入るような低身長、
髪の毛は脂ぎった天然パーマで、顔面ではつぶれたニキビから血液や血漿が常に溢れていた。
しかし彼は自分が太っているという自覚はなく、同じように太っているクラスメイトをあざ笑っていた。
体重は自分の方が重かったのに。
このように書くと彼には友人が一人もいなく、孤独な生活を送っていたように思われるかも知れないが、実際にはそうでは無かった。
こんなクソデブでも小学校時代はTVゲームをしたり、鬼ごっこをしたり、ザリガニを釣りに行ったり、カエルの肛門にロケット花火を刺して飛ばしたり、
遊戯王カードを売りさばいたりするような友人はたくさんいた。
しかし中学に入学すると、周りの友人は殆どが運動部に所属し、放課後に一緒に遊ぶことは殆ど無くなった。
そして放課後は一人でTVゲームをしたり、インターネットにのめり込み、休みの日には昼夜が逆転した生活を送るようになっていた。
特にインターネットのチャットの存在は彼に大きな影響を与えた。

チャットの中では彼は彼であって彼でなかった。アナル。
誰もが彼の言葉に耳を傾けるし、また、彼に話しかけてくれるのだった。
中学に入って失った友人関係を新たに見つけたのだ。


中学校では、多くの人間は部活や生徒会に所属し、先輩や後輩という新たな関係を作る。
また、多くの者が異性を意識した行動を取るようになる。
しかし浩介はちん毛は生えても子供のままだった。
女子との会話が苦手で、すぐ赤面してしまう。なるべく女子を避けて生活していた。
周りの男子、特に運動部に入ってる奴ら、は積極的に女子とコミュニケーションしようとする。
それが理解できなかった。
男子だけで集まってTVゲームで対戦したり、草むらでトカゲや虫を捕まえたり、公園の遊具を破壊して叱られたりして遊んでいたかった。
自分がどこかおかしいことは分かっていた。
そんな彼の地位とプライドを支えたのは勉強だった。
一所懸命になって勉強をするわけでも無いが、日々の塾通いとテスト前の一夜漬けをするだけで成績は見る見るうちに上昇し、学年で一番を取るようになった。
自分は普通の人と違って恋愛は出来ないが、勉強は出来る。
色恋にうつつを抜かして後で困る様なことはない、そう信じることで自分は他人より優位であると思い込んでいた。


また、インターネットは浩介に新しい物をどんどん教えてくれた。
エロゲーネトゲー、ウェブ小説、エロサイト、Hi-STANDARD
彼は新しい刺激に夢中になった。
毎晩のようにリビングルームのPCの前に向かい、チャットやネトゲーに明け暮れた。
時にはソリティアをさせてくれと言う母親を無視し、
寝室ではなくリビングのコタツで寝ようとする母親を怒鳴りつけ、
必死にエロゲーをするのに必死だった。
当時中2である。ちなみにオナニーを覚えたのは小5。
また、この時期彼はチャットで出会った女の子に本気で恋をした。
彼女はチャットでは飾らないしゃべりで人気だった。
モニターに映る文字を見て、CATV回線の向こう側に、アニメのキャラクターのような美少女を空想し、その虚像に夢中になっていたのだ。
その彼女とは何度か手紙のやりとりをした。とは言っても年賀状と、受験のお守りを借りたりしただけだった。
そのお守りってのが彼女が高校受験の時に毎晩胸に抱いて寝ていたという代物で、
太宰府天満宮と書かれたオレンジ色の袋の臭いを必死に嗅いだりした。
また、そのときネットで彼女の顔写真を見る機会があった。PCに保存して1度だけオナニーのおかずにした。


そんなこんなでチャットで知り合った女の子にお勧めされた焼きたてジャパンをよんでパン焼きに目覚めて
夜中にパン生地捏ねて発酵させて焼成しながらエロゲー(サーカスのやつ。インファンタリアとダカーポの冬の奴)をプレイしてたら中学を卒業しました。
クロワッサンとかも作ったよ。

(憂鬱な気分のままダラダラ書いていたらすっかり落ち着いたのでまたいつか続き書きます。)