dotei.tgz

童貞・非モテ大学生時代のリビドー日記書庫

クレヨンしんちゃんはクレヨンしんちゃんだよ。

僕は五歳のころにクレヨンしんちゃんという作品に出会いました。ちょうど「オラは人気者」がOPで話題になっていたころだと思います。
原作コミックスも当時から持っていました。(たぶん人生初のマンガだと思います。ちなみに4巻をトイレで読んでいて落とした覚えがあります。)
もちろんケツだけ星人もやってましたし、しんちゃんのマネをしてしゃべったり、
コスプレ(ただ単に赤いトレーナーと黄色い短パン履いてた写真見つけただけ)もしましたし、全裸で家の周りを走り回ってました。(後半はしんちゃん関係ないです。)


今はもう大学生になり、ケツだけ星人もしてないですし、しんちゃんのマネをしたしゃべり方もしていません。
一応ぞうさんからマンモスにもなりました。可愛いマンモスですが。


けれども未だにしんのすけはずっと5歳児です。(番外編では小学生ですが・・・)
僕が5歳でしんちゃんを見出してから大学生になるまでずっとしんのすけは5歳でした。
その間にななこお姉さんやミッチーとヨシりんなど様々な人々と出会いました。ひまわりが生まれて兄になりました。
劇場版では大切な人との別れを経験しました。

しんのすけは5歳児ながらに成長をしています。


クレヨンしんちゃんという作品は様々なメディアと相互に影響し合って作られています。
青年向けの漫画である原作がTVアニメ化しファミリー向けになり、PTAなどの批判を受け表現が控え目になりました。
また、4人の監督の手によって数多くの劇場版が作られました。その中でも特に原恵一監督によるモーレツ!オトナ帝国の逆襲、アッパレ!戦国大合戦では大人が涙する名作映画として話題になりました。
劇場版ではしんのすけの成長、家族愛が描かれています。


しかし、どんなに色んなメディアの影響を受けて変わっていったとしても野原しんのすけ野原しんのすけであることには変わりはありません。

連載当初から絵柄はだいぶ変わりました。アニメの声も演技もまるで別物のように感じるほど変わっています。
だけど僕はクレヨンしんちゃんのマンガを読むたびに、アニメを見るたびに、「あぁ、しんちゃんだ」と思います。


クレしんはドラえもんになるのか
のはらしんのすけ儀塾大学のオープンをきっかけにしんのすけがおとなしくよい子*1になっていくのではないかと考察されています。

現時点でもしんちゃんは中学の公民の教科書に取り上げられていたり、都道府県おもしろブックなど多数の学習ブックに登場しており、
育児や教育のネタキャラとしての性格は結構強いです。


たとえ今よりおとなしくよい子になったとしても、しんちゃんの持つしんちゃんらしさは失われることはないと僕は思います。

今月のまんがタイムしんのすけはケツを出していました。グラビアアイドルの写真集は手放しません。最近でもアニメでゾウさんをしていた記憶があります。
のはらしんのすけ儀塾大学の広告でも、しんのすけは「オラと一緒におべんじょしない?」と言ってます。
やっぱりしんちゃんですよ。


アニメを作っている人も、のはらしんのすけ儀塾大学を作った人も、自分なりの野原しんのすけ像をもっていると思います。
PTAがなんと言おうと、譲れないところは譲りません。(水島監督とか結構喧嘩売ってるようなところあったし。)
こういう人たちがクレヨンしんちゃんを作っているので、”野原しんのすけらしさ”はこれからも完全には失われないと僕は思います。


臼井儀人先生って凄いなぁ・・・各メディアでのしんのすけの変化すべてをマンガに反映している。
いつ読んでも何度読んでも面白いし、クレヨンしんちゃん大好きです。

*1:行儀が良いという意味で。しんのすけは心は良い子