上手く伝えられないのが悔しい。ただ面白いよ!って言うだけなのに4時間もかかってしまった。IjuinParkも見逃した。
今、週刊少年チャンピオンのカロリー(熱量)がヤバイ。
近年の自転車漫画ブームに火をつけた『弱虫ペダル』
エクストリーム馬鹿ギャンブル『GAMBLE FISH』
甘美な雌豚みつば様『みつどもえ』
そして、今猛烈な勢いで燃え盛っているのが、佐藤タカヒロの『バチバチ』。
少年誌では珍しい、相撲を題材とした格闘技漫画でございます。
実力は誰しもが認めるが、その荒々しい気性ゆえに大相撲史上最悪の悪たれ者と言われた大関・火竜。
彼は相撲協会理事で元横綱である虎城親方の策略によって、横綱昇進を目前に暴力事件を起こし、角界を追放された。
自分が自分であることを証明出来る唯一無二の場所である土俵に上がれなくなった彼は荒み、酒に溺れ、交通事故に遭って死んでしまう。
「死んで生きれるか」
父の言葉を胸に、鮫島鯉太郎は角界に殴りこむ。
神になるために。
1巻の表紙を見ると、主人公である鯉太郎はチャンピオンお得意、俺苦手でお馴染みのヤンキーです。
普段ならヤンキーってだけでもうご勘弁を・・・ってなるのですが今回は違いました。
多分鯉太郎は自転車を盗んだりしてない。これははっきりと言える。
背負っているモノが大きすぎる。こんな奴がそんなチンケなことするワケないわ。
父は暴力事件を起こして角界追放され飲んだくれ、母親は失踪。
学校に行けば、以前とは180度変わって、浴びせられる数々の罵声。
あの憧れだった父親はもう居ない。
父の代わりに自分が横綱になる、その望みは、父の事故死によって潰えてしまう。
こんな事あったらね、そりゃスれるわ。俺だったらもう人生どうにでもなーれって投げ出してるね、マジで。
だけど鯉太郎は違うの。毎日毎日稽古するの。無力感にかられながら毎日毎日。
そりゃね、いつの間にか憎しみに変わっててもおかしくないですよ。何が神だよ、横綱だよ!って。
それがね、変わるんですよ。
実際に土俵に上がって、力士とやりあって、父の愛した世界を感じて。
そして決意ですよ、父を超えると、神になると!
二巻。空流部屋に入門して鯉太郎は自分の弱さを知り、力士になりました。
親方、兄弟子、女将さん、
床山さん、新たに家族を再び手にいれることになります。
そして、最大のライバル、虎城の息子・
王虎の登場。
こいつがまたあっ晴れな悪役っぷりで、王道ストーリーを盛り上げるのですよ。
そして他の部屋の新弟子たちも続々登場、どいつもこいつも一癖も二癖もありそう。
キャラクターが立つってこういうコトねと。散りばめられた伏線がいつ回収されるのか、楽しみでしょうが無い。
この漫画の迫力は実際にコミックスを読んで感じて欲しい。
ココぞ!ってとこで見開きでバーン!でドッカーン!
紙面から伝わってくる熱量の多いこと多いこと。カロリーオーバーですよ。
フルコース、メイン!メイン!メイン!みたいな、
ちょっとぱっと見た感じで「わッ!食べにくい!!」っなんて事はなく
あっという間に消化吸収されて体温上昇40℃オーバー。
思わず四股踏む面白さ。
ドクドク心臓パンピング!Blood沸き肉Dance!
バチバチと火花散る立合いを!是非!